病院も?!ブラック医院の知られざる実態

今、数々の企業で問題視されている“過重労働”や“低賃金”。そして、そんな問題を知っていながらも、多くの新入社員を捨て駒のように扱う企業の事を“ブラック企業”といいます。
この“ブラック企業”が、残念ながら“ブラック医院”と名前を変えて医療業界にも潜んでいるのをあなたはご存知でしょうか?「看護師は不足していて当たり前」?「今日も残業、普通普通」?
この記事を読んで、本当にそんな事が言えますか?

一般企業に勤める人であろうと、医師や看護師といった医療関係者であろうと、その残業時間は労使協定というもので上限が定められています。
そして、労働局がその中でも残業時間が長いとされる職種の医師や看護師について調べた結果、国の過労死認定基準「残業100時間(1ヶ月)」、「平均80時間(2~6ヶ月以内)」をなんと6割以上の病院や診療所が余裕で超えていました。
一番多い所では1ヶ月あたり約327時間、6ヶ月あたり約1200時間…。見ただけでおかしいのはすぐに分かるはず。しかも、そのほとんどは“サービス残業”とされ賃金が支払われていないのです。
そしてこの残業が普通に行われている病院でアンケートをした結果、事故などが起きるかもしれないという“ヒヤリハット”な体験をしている人が実に多く、その原因の多くが「過労による疲れ、眠気」である事が判明したではありませんか。

こういった慢性的な残業や低賃金というのは、「なかなか上には言い出せるものではない」というのが、ブラックの思う壺だといいます。
特に新卒でかなりの数の企業などで起きている場合は狙われやすいといいます。そこで、面接などで聞かれた際に気をつけるべきワードがこちら。

「休みがなかなかないけど大丈夫?」
「仕事忙しいけど頑張れる?」

このワードの注目すべき点は「○○だけど大丈夫?」と、一応こちらの意見を聞く余地を持っている事なのだとか。これは後から「だからあの時出来るか聞いたじゃん」といえるようにする為の保険。
その為、このワードが出てくる時点でブラックの要素を含んだ職場である事が多く、注意が必要だといいます。
そして、もしも勤めていて「これ“ブラック”じゃない?」と思い始めた場合は、直接上司に言うのも心苦しいでしょうから、日記やスケジュール帳などに勤務時間や給料をきっかりメモして、ハローワークや労働局に問い合わせてみる事がおすすめ。

働く上で職場に従うのは大切。しかし、あなたが身体を壊してしまっては元も子もないのです。まずは自分を守り、楽しく仕事が出来るよう心掛けましょう。